ホンダの「フィットハイブリッド」に業界が注目する理由
| 2010年8月31日 06:00 |
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このほど公開されたフィットHV(輸出仕様、JAZZ)
ホンダが今秋に発売する「フィット」のハイブリッド仕様の売れ行きに業界が注目している。もともとコンパクトカーは低燃費にくわえて低価格が特徴。燃費の改善幅がもともと小さいうえ、ハイブリッド化によるコストアップがどこまで許容されるか不透明だからだ。軽自動車などライバルとの燃費競争も熾烈になるなか、売れ筋のひとつであるコンパクトカー分野でハイブリッドがどれだけ受け入れられるかが、ハイブリッド普及を占う試金石となりそうだ。
「皆さん、期待してくれるのだが…」。ホンダ首脳は以前、発売を間近に控えた「フィットHV」についてこう漏らしたことがある。素人目に見れば、1.8リットルのプリウスでさえカタログ値で35km/リットルを超える燃費性能を持つ。1リットル級のコンパクトカーなら40km/リットル超でもおかしくないはず。実際、価格や燃費に関する報道も過熱気味だ。
しかし、こと燃費に関する限り、驚くような数値は出ない模様。軽くて排気量の小さなコンパクトカーはもともと燃費が良く、ハイブリッド化による“伸びしろ”が少ないからだ。くわえてコスト制約も上級車種より厳しい。ベース車との価格差を受け入れてもらうためには圧倒的な燃費性能を叩き出す必要があるが「今の技術では難しい」(同)と言う。素人目には“鬼に金棒”に思えるコンパクトHVは、マーケティング的には発展途上の存在なのだ。
しかも、このクラスは遅ればせながらライバルの軽自動車が燃費面で猛烈な巻き返しに出ているし、海外勢は「小排気量+過給」というアプローチもある。日本には輸入されていないが、1リットル強のクリーンディーゼル車も使い勝手や燃費はなかなかのものだ。
ただ、今や乗用車販売の主役カテゴリーとなったコンパクトカー分野でハイブリッド車が成功しなければ一層のハイブリッド普及に弾みがつかないことも確か。トヨタもヴィッツ級ハイブリッドの開発に取り組んでいる。ハイブリッドの普及ペースを占う意味でも、先陣を切るフィットHVの売れ行きに関心が集まりそうだ。




























