
車がミニ四駆になる日
インホイールモーター型の電気自動車(EV)の普及をめざす産学共同の出資会社「シムドライブ(清水浩社長)」がこのほど設立された。最高時速370㌔㍍を誇る8輪車EV「エリーカ」を開発した慶応義塾大学の清水浩教授を中心に、ベネッセコーポレーション、ガリバーインターナショナル、ナノオプトニクス・エナジー、丸紅がタッグを組み、モーターやバッテリー、インバーター、これらを搭載するプラットフォームなど、インホイールモーター型EVの旗艦技術をオープンソース方式で開発する。
写真はインホイールモーター型EVの車台(プラットフォーム)となるもの。これにモーターとバッテリー、インバーターなどを強固なフレームに組み込んだコンポーネントを、同社では「シムドライブ」と総称する。
かつて、15cmほどのプラスチック製シャシーに小型モーターと駆動ギア、単3電池2本を搭載し、その上にボディーを被せて走らせる玩具「ミニ四駆」が一世を風靡した。シムドライブもこのイメージに近い。モーターは車体の大きさによって3種類を用意するものの、キャビンは自由に乗せられるという。極端な話だが、今週はセダン、来週はスポーツカー、来月はクラシックカーのキャビンを乗せるといった使い方も考えられなくはないわけだ。インホイールモーターによる統一シャシーの登場は、車をミニ四駆化する可能性を秘めている。